IMAI NOTE

Vol.002| 光陽箔ネイル

Vol.002

光陽箔ネイル

ネイルアートにおすすめの箔材料が「光陽箔」です。
光陽箔は銀箔に着色したものでカラーバリエーションが全21色あります。


光陽箔を使用すると簡単に存在感のあるネイルアートができます。


光陽箔は比較的厚みがあるので取り扱いやすく、お手持ちのピンセットで光陽箔を取ることもできます。
光陽箔が触れる部分に水気があるとその部分に光陽箔が付いてしまうため、竹箸やピンセットの水気を拭き取っておくとスムーズに作業できますよ。

光陽箔をお気軽に使って頂けるように、今井金箔では少量からの販売をしております。
ぜひお好きな色やアレンジを見つけて、「光陽箔ネイル」を楽しんでみて下さい。

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Vol.001| 縁付金箔と断切金箔

Vol.001

縁付金箔と断切金箔

金箔には「縁付金箔」と「断切金箔」の2種類があります。
「縁付金箔 製造」は2014年に国の選定保存技術となり、2020年12月には「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

今回は「縁付金箔」と「断切金箔」の製造工程・製品の特徴の違いについて紹介します。

[ 製造工程 ]

製造工程での大きな違いとして、金箔を打ち延ばす時に使用する打紙・金箔の仕上げ方が異なります。

打紙について

「縁付金箔」は打紙に手すきの和紙を使用します。和紙に柿しぶ、卵、わら灰汁等を含んだ液をしみ込ませ、たたいて紙をしめるという作業をくり返し、金箔を打てる状態にしていきます。金箔が打てるようになるまでは約半年かかり、使い終えた箔打紙は最高級のあぶらとり紙になります。
「断切金箔」はグラシン紙の裏表に刷毛でカーボンを塗り、約2,000枚積み重ねたものを、箔打機で空叩き(金を入れずに紙だけ叩く)し、金箔を打てる状態にしていきます。

箔の仕上げ方について

「縁付金箔」は金箔を1枚ずつ枠(竹製の刀)で規定の大きさに切り、金箔より少し大きな紙にはさんでいきます。金箔の間にはさむ紙も手すきの和紙を使います。

  • 金箔を規定の大きさに切っている様子

  • はさむ紙の寸法が金箔を縁どるようにひと回り大きいことから「縁付」と呼ばれる

「断切金箔」は金箔を切らずに紙の間にはさんでいき、最後に金箔と紙を規定の大きさにまとめて切ります。

  • 金箔と紙を規定の大きさにまとめて切っている様子

  • 金箔と紙をまとめて切るため縁付金箔のような縁がない

[ 製品の特徴 ]

「縁付金箔」は、手すきの和紙を仕込んだ打紙で作った金箔であるため、和紙の表情を持つ落ちついた金箔になります。
断切金箔と比較して金箔の厚みが薄いため金箔を貼った時に金箔と金箔の境がわかりにくいです。
「断切金箔」は、工程が簡略化されているため、縁付金箔と比較して安くお買い求めいただけます。機械すきのグラシン紙の打紙なので品質が安定しています。

「縁付金箔」と「断切金箔」ともに製造する職人が減ってきています。技術保全のためにも今井金箔ではより多くの方に金箔を知っていただく機会を作っていきたいと思っており、この「IMAI NOTE」でも金箔についての情報を発信していきます。

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